陥凹型大腸腫瘍。横行結腸で見つけた陥凹型の大腸腫瘍です(下図)。まだ大学病院を中心に診療していた頃は、東京医科歯科大学の中村教授に大腸の病理診断をして頂けたので、陥凹型腫瘍のほとんどは「癌」と診断されました。細胞異型、構造異型のうちの構造異型から癌と診断するとのことでした。当時は「幻」とされた陥凹型大腸腫瘍。見つけられる内視鏡医と見つけられない内視鏡医に分かれ、いろいろな議論がなされました。私の大腸内視鏡検査で青い色素を散布しながら観察(全大腸色素散布)するのは、この陥凹型を確実に見つけるためです。この例のような病変を見つけるたびに「全大腸色素散布をやり続けてよかった」と思います。
posted by toyoyama-naika at 02:37|
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院長日記